仮面ライダー 新1号ライダー編 第63話「怪人サイギャング死のオートレース」

仮面ライダーは、当時だから出来る撮影もかなり有ると思うのですが、今回は公道レースがメインのお話。諸般の事情により今では不可能に思える撮影です。

TOKYO MX2021.1.15放送


第63話 「怪人サイギャング死のオートレース」

本郷と滝は全日本オートレース選手権出場に向けて猛特訓中。

…いや、本郷は良いとして滝よ、君はFBIだろ?レースに出場出来る程暇でもないだろ?しかも全日本選手権。シーズン通して出場する気か?

まぁいいや。

優勝を狙う本郷と滝は最後の特訓中。
あと2分タイムを短縮しろと活を入れる立花氏も楽しそう。
レースのライバルはカツマル氏。彼は弟・タダシの脚の治療をアメリカで受ける為の費用が必要だった。

その頃ショッカーはレースに夢中なTRCにちょっかいを出そうと、アフリカから新怪人を呼び寄せていた。
呼び寄せた張本人死神博士は一足先に日本支部に到着。

200kmで疾走するバイクに乗った男、そいつが上司を待たせる新怪人サイギャングだった。
アフリカよりバイクで来日する斬新さ、良いですね。

死神博士は、早速サイギャングに本郷のライバルを拉致しろと命令を下す。

やはり絡んで来たか…。でもカツマル氏の私情に付け込む分けではない。

ショッカーに狙われる立場となったカツマル氏は、子供番組なのに黄色いピチピチのツナギを着たお姉さんと仲良く練習走行。
練習が終わるとモーター通信の記者と名乗る男がやってきた。

ピチピチツナギガールは先に帰り、インタビューを受ける事に。

しかし、ひと気の無い所で正体を表す記者=サイギャング。
カツマル氏は後頭部を殴られてアジトへ連行され、死神博士の催眠術で「サイギャングと共謀して本郷を倒せ」と操られてしまう。

催眠施術済カツマル氏は、本郷と走りたいと練習が終わったTRCに訪れた。本郷と立花氏は快諾、走行開始。

走行中に急なトラブルで停車するカツマル氏。
エンジントラブルか?と近づく本郷に、サイギャングが奇襲をかける。
目潰し弾により目が見えない改造人間・本郷に戦闘員が襲いかかる。
追い詰められ海岸に移動するが、サイギャングの火炎攻撃を受け崖から落下してしまう。

あっこの展開は…。

基地に戻ったサイギャングは死神博士に引っ叩かれる。
止めを刺さなかったサイギャングに御立腹の様子です。 

…やっぱり。

本郷は目を洗ったら見えるようになっていた。
何かありました?的な顔で現れるカツマル氏。
本郷は彼を怪しむどころか心配していたと言う。


そして、東日本ロードレース選手権当日。
あれ、冒頭のナレーションでは全日本…。

本郷はカツマル氏とお互い健闘を誓って握手を交わす。
…まだ怪しんで無い。

本郷が好スタートで飛び出しトップ、カツマル氏が追走しサイドバイサイドのデットヒート。
トップが入れ変わると本郷に妨害、更に幅寄せして脇道へコースアウトさせる。
コース外でバイクを止め、襲いかかるカツマル氏に「どうしたカツマル!」と本気で殴り返す本郷。
そこに待ち伏せしていたショッカーバイク部が登場。
どさくさの中カツマル氏はレースへ復帰。

「時間を無駄にはできん」と頭の中はレースでいっぱいの本郷は、ライダーに変身してバイクバトル開始。
何故かサイギャングは高みの見物。
バイク部の戦闘員を全滅させレースに復帰する。

後から来た滝にショッカーに襲われた事を報告、合わせて「カツマルも狂ってる!」と。

…あぁ、ここで怪しむどころか狂ってるって。

ピット(と呼べる場所では無いが)では給油用に本郷と書かれたガソリン携行缶に何かを入れる怪しい男。

カツマル氏がピットインするとお付きのオネエちゃんが間違えて本郷と書かれた例のガソリンを入れてしまう。
再びレースに戻るカツマル氏に遅れてピットインする本郷と滝、ショッカーに襲われた事を立花氏に報告しながら爆発した様な形状の携行缶を見つける。確認すると数滴垂れただけで爆発する。
カツマル氏のバイクに本郷のガソリンを誤入した事を聞いた本郷と滝は急ぎ彼のあとを追う。

カツマル氏に追いつくが、バイクから黒煙が吹き出し爆発。
投げ出されたカツマル氏はそのショックで催眠が解けた。

現れるサイギャング、本郷はライダーに変身してバイクバトルが開始。
正面衝突で投げ出されるサイギャング、格闘が始まると戦闘員も登場。

格闘の最中、角へチョップ喰らい思いの外痛がるサイギャング。
ライダーに角が弱点とバレてしまった。
角が弱点とは…サイなのに。

サイギャングの火炎放射を躱しながら、ライダーパンチから新技・ライダーきりもみシュートを放つライダー。
弱点の角とは関係無く、吹き飛ばされたサイギャングは大爆発して絶命。

これだけ戦ってもレースが気掛かりの本郷。トップとの差は5分。まだ優勝が狙えるってさ。
レースに復帰した2人は激しく追い上げ、優勝は本郷、2位は滝。

カツマル氏は、爆発によりリタイア。その時のケガで入院中だか普通に喋れているので大丈夫でしょう。

本郷はタダシ君にアメリカ行きのチケットを同封した手紙をそっと病室ドアから滑り込ませた。

個人的感想

東伊豆一周レースが題材の今回のお話。ほぼノーマルと思われるバイクの集団によるレース。
なんか楽しそう。

垂れ幕を見ると協賛スズキとなっていました。


今週の死神博士

1話ぶりに日本支部に戻ったマッドサイエンティスト死神。
今回は正規エリアマネージャーの地獄大使が不在の穴埋めの要員でしょうか。

サイギャングが本郷を始末したと勘違いしてアジトに戻った時も、いきなり引っ叩いて叱責する程の厳しい上司です。
地獄大使だと部下と一緒に大喜びではしゃいでいたはず。
お得意の催眠術も鈍っていないですし、まだまだショッカー繁栄の為には必要な人材かと。残り数回の登場だと思いますが、頑張って頂きたい。


今週のサイギャング

200kmで爆走して登場。
特攻するサイをイメージした様な斬新な登場ですが、それ以外のサイの良さは無い怪人。
サイの武器である角が弱点と言う魅力に欠けた怪人。
個人的に火炎放射をする怪人はあまり好きでは無い。火を吐く動物や昆虫、植物なんか存在しないでしょ。
やはりモチーフとした生き物の特徴を活かした能力を持たせて欲しい。
火炎放射なんて戦闘員に持たせても良いのですから。

今週の本郷

復活した時にグランプリレースでの優勝が夢だと語っていたので、今回の優勝で夢に近づいています。

ところで本郷が普段乗っているバイクGT380は改造サイクロン号のはず。500ps/400kmのスペックならばロングレースとはいえ、トップ差5分のタイムを捲れる分けです。…と思ったのですが、滝も2着に入賞している事を考えると、改造サイクロン号に可変する前の普通のGT380且つ、改造人間仮面ライダーの能力を使わないで1着を勝ち取った様です。知らんけど。


以上

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