仮面ライダー 新1号ライダー編 第66話「ショッカー墓場 よみがえる怪人たち」

 今回と次回は仮面ライダー史上最大の問題作、本郷猛失踪撮影。
本郷猛が劇中失踪では無く、藤岡氏が失踪して撮影に参加していません。

紆余曲折撮影は完了。そんな第66話です。



第66話「ショッカー墓場 よみがえる怪人たち」

磯で漁をする若人2人。
その姿からサザエ等の密猟に見えてしまいます。どうやら不漁だったようで諦めて帰る事に。
そんなお2人さんの辺りに霧が立ち込め奇声が響く。

霧の中から姿を現した奇声の主、ショッカーの新怪人カミキリキッド。
1人はカミキリキッドの吐き出す泡により絶命、残りの1人は生贄にされる。

ショッカー墓場。ライダーに倒された怪人の墓場らしい。
…負けても供養してもらえていたんだ。

ショッカー首領と地獄大使は、ショッカー墓場で「悪魔祭り」を開催する事で敗れた怪人達を甦らせようとしていた。首領曰く、甦る怪人は生け贄1体=怪人5体。
なるほど、新たに改造人間を造るよりお得。

蘇った怪人は、ジャガーマン・毒トカゲ男・サイギャング・ハリネズラス・ザンジオー(TV初登場だけど)等、記憶に新しい怪人達。

早速、蘇った怪人達を相手にトレーニングを開始するカミキリキッドは、サイキングに「ライダーキックをやれ」とジャイアンの様に無理な注文をするカミキリキッド。
「出来たら勝ってるよ」と心の声が聴こえてきそうな態度の再生怪人達。
それでも変身ポーズからへなちょこライダーキックをやってみせるオチャメなサイキング。

トレーニングを見てエリアマネージャー地獄大使もご満悦。
そこに滝和也の動きをキャッチしたとの一報が入り、直ちに接触しろと命じた。
…本郷いないから滝をターゲットにした様です。

滝がぶつくさ言いながら帰宅。
本郷の行方が分からないらしい。(撮影に来て無いからなぁ)

ドア鍵を開けようとすると、侵入された形跡が。
部屋に入ると、ショッカーから逃げてきたというカトウという男(先程生贄になった)が現れる。
カトウは、本郷に助けられ滝を訪ねろと言われ訪問したと告げる。

毒トカゲ男とハリネズラスが部屋へ乱入。
滝とカトウは外へ逃げ出すと通りすがりの仮面ライダーが登場。…ハッ!声が違う!

ライダーの参戦に押され気味の怪人は一時撤退。

カトウを保護する事になったTRC。もちろん本郷の姿はありません。
電話が鳴り本郷からかもと、受話器を取り電話に出るユリ。

電話の相手はショッカー、包囲したから出てこいだと。
バリケードを作りカトウを守ろうと無駄な抵抗をする立花氏達。
「アベベべべ」そんな物お構えなしにすんなり部屋に入って来る毒トカゲ男とハリネズラス。
そして通りすがりの仮面ライダーも入って来る。…やはり声が気になる。

ライダーはカトウを連れて安全な場所へ連れ出す。
カトウとジャンプするライダー。
そんなに高くジャンプして一般人は着地時に足首取れちゃうかも…と心配したけど無事着地する。
が、そこには再生怪人ザンジオー・ジャガーマン・サイギャングが待受けていた。

ライダーの「離れるな」に「離れるか」と仮面ライダーの絞め上げるカトウ。
「貴様をを倒すのが生き甲斐のカミキリキッドだ!」正体を現す。なるほど。

その頃、TRCには毒トカゲ男とハリネズラスが再訪。
ライダーをTRCメンバーから引き離し、「悪魔祭り」の生け贄にするつもり。

ライダーは4体の怪人を相手に苦戦中。
突如ジャガーマンが作戦をペラペラと喋りした事でTRCメンバーが生贄にされる事を悟ったライダーは、勝負を預けTRCへ急ぎ向う。

TRCに到着したライダーだったが、既にメンバーは連れ去られてしまった。
外に出ると何故か残っていた戦闘員を発見。ショッカー墓場の場所を聞き出すライダー。
「地獄谷…」そう言うと吹き矢で口封じされる戦闘員。…もう喋ってますが。

地獄谷へ到着したライダー、戦闘員からのショッカー墓場の場所を聞き出し中へ潜入。
そこでは「悪魔祭り」儀式の真っ最中だった。

間一髪の所でライダーは人質を開放。
怪人達+戦闘員と大バトル開始。
滝も加わりショッカー墓場で激闘が繰り広げられる。

いくら怪人が増えたところで、オリジナルより弱い再生怪人に特に苦戦する事も無く、順番に倒して行くライダー。

先ずは、ジャガーマンを投げ飛ばすと爆発して絶命。
弱点は角のサイギャングはライダーパンチが角にヒットして爆発!絶命。
毒トカゲ男はライダー返しで喰らい爆発絶命。
ハリネズラスの爆弾針とザンジオーの火炎攻撃で抵抗するが大した事無く、ライダーはハリネズラスを放り投げた流れでザンジオーにライダー返しを決めると、2体の怪人は空中で激突して爆発絶命。

もうみんな爆死!

再生怪人なんてこの程度と、残るは新怪人カミキリキッドとのバトルのみ。

バトルが開始されると火炎攻撃でライダーを追い詰めるカミキリキッド。
ライダーは火炎攻撃を躱してカミキリキッドに間合いを詰め、きりもみシュートを放ち投げ飛ばすと爆爆死。

ライダーはそのまま走り去っていった。本郷の姿を見せぬまま…。


次回も本郷猛は登場しません。


個人的感想

今回と次回は仮面ライダーTVシリーズの中でも屈指の問題作。
主演俳優が失踪してしまった中で撮影された作品。

本郷猛役の藤岡弘、氏がNHKドラマに出演する事を東映側に黙っていた事が火種となり、両者の関係が悪化。
藤岡氏が失踪してしまったという事らしい。

藤岡氏失踪で本郷猛不在の回は第66話と第67話の2本に加え劇場版の撮影や劇場版との辻褄合わせの第68話に影響が出たらしい。

子供番組よりNHKドラマと考えた藤岡氏、まぁ真剣に俳優をやっていれば、こんな事もありましょうて。

作品自体はよくある再生怪人を登場させたり、上手く急場を凌いでいて、当時のスタッフの苦労を感じる作戦でした。

今週のカミキリキッドと再生怪人

実は劇場版「仮面ライダー対じごく大使」が初出演のはずだった怪人。
なので劇場版に登場したカミキリキッドは同じ種であり別の個体と思いましょう。

カミキリキッドだけでは無く、「悪魔祭り」で蘇ったザンジオーも無理やり登場。
TVシリーズでライダーに敗北した怪人に、「そんな奴いたか?」となりますが、それもこれも前述の藤岡氏失踪事件によるものらしい。

今週の滝和也

本郷不在のオープニングクレジットのトップは滝和也=千葉治郎氏。
本郷猛がいないもんだから滝を中心にショッカーが狙ってきます。
劇中の「本郷の奴、何処に行ったんだ」は、事情を知ってから聴くと本音なのかなと思ってしまいます。

以上

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